股関節が筋肉痛になる2つの原因とは?2つの対処方法も紹介!

※ 本記事の内容は更新日時点での情報です

「久しぶりに運動したせいか、股関節の筋肉痛が辛くて思うように動けない」
「股関節の筋肉痛を解消できる効果的な方法を知りたい」

このように、股関節の筋肉痛や解消方法について悩んだことはありませんか?

実は、股関節の筋肉痛には2つの原因があり、筋肉痛の時期によって適切な対処をすれば、筋肉痛の悪化を予防できるんです!

ここでは、股関節が筋肉痛になる原因や、筋肉痛になったときの対処方法、筋肉痛を予防する方法を各2つ紹介します。

この記事を読めば、股関節の筋肉痛の原因や解消法が分かり、痛みに悩まされない生活を送れるようになるでしょう!

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1. いくつもの筋肉に囲まれている股関節

股関節は、体の中でも人間の動作に深く関わっており、繰り返し使用する部位です。

股関節には、関節包や滑膜・滑液、軟骨や筋肉といった、体を安定させたり、関節内で起こる摩擦や衝撃によるダメージを減らすための機能が備わっています

その中でも股関節の周りの筋肉は、以下のような筋肉や腱に囲まれて補強されているのです。

股関節を上に曲げるための筋肉 大腰(だいよう)筋、腸骨筋、縫工(ほうこう)筋、 大腿直筋、恥骨筋
股関節を伸ばすための筋肉 大臀(だいでん)筋、半腱様(はんけんよう)筋、半膜様(はんまくよう)筋、 大腿二頭筋
股関節を外側に曲げる(脚を開く)ための筋肉 中臀(ちゅうでん)筋、小臀(しょうでん)筋、大腿筋膜張筋
股関節を内側に曲げる(脚を反対側に開く)ための筋肉 大内転筋、短内転筋、長内転筋、 薄筋(はっきん)、外閉鎖(がいへいさ)筋
股関節を外側にねじるための筋肉 梨状(りじょう)筋、内閉鎖(ないへいさ)筋、上双子(じょうそうし)筋、 下双子(かそうし)筋、大腿方形筋

これらのいくつもの筋肉が股関節を支え、安定した動きを与えているのです。

2. 股関節が筋肉痛になる2つの原因

股関節が筋肉痛になる原因は以下の2つです。

  1. 股関節周囲の筋肉に急激な力が加わった
  2. 股関節周囲の筋肉を使い過ぎた

股関節周囲の筋肉が筋肉痛になる原因を理解していれば、筋肉痛にならないような対策を取れるようになるでしょう!

ここからは、股関節が筋肉痛になる原因について詳しく解説します。

原因1. 股関節周囲の筋肉に急激な力が加わった

股関節が筋肉痛になる1つ目の原因は、股関節周囲の筋肉に急激な力が加わったことです。

股関節周囲の筋肉が急に強い力で引っ張られると、筋線維の損傷を起こすからです。

筋線維の束が過剰に引き伸ばされることによって、筋肉が損傷するのです。

筋線維の損傷を予防するためには、運動を始める前にウォーミングアップやストレッチを行いましょう。

そうすることで、筋肉が温まり筋肉・腱・靱帯の柔らかさ・弾性が増し、関節の動く範囲が広がります。

特に運動不足の人は筋肉や靭帯が硬くなっていたり、関節の動く範囲が狭いためにケガをしやすくなっているのでストレッチは欠かせません!

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原因2. 股関節周囲の筋肉を使い過ぎた

股関節が筋肉痛になる2つ目の原因は、股関節周囲の筋肉を使い過ぎたことです。

以前は、激しい運動をすると疲労物質である乳酸が溜まって、筋肉痛が起こるという考え方が提唱されていました。

しかし最近では、乳酸は疲労物質そのものではないこと、乳酸は運動を行っていない間もつくられており、乳酸そのものが筋肉痛の原因になるわけではないことが分かっています。

肉離れのように、突発的に大きな力が筋肉にかかった場合でなくても、スクワットやダンベル運動などを繰り返しても筋肉痛が起こるのです

これらの運動は、筋肉が収縮する方向とは反対の方向に引き伸ばされながらも、ブレーキをかけるために大きな張力が生じる伸張性収縮を起こしている状態になります。

伸張性収縮が続くと、筋線維や周囲の結合組織が断裂して微細な傷がつきやすくなるのです。

筋線維や周囲の結合組織が傷つくことで、筋の破壊が進んで炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こす物質が産生されることにより、筋肉痛を引き起こすと考えられています。

3. 筋肉痛が遅れて出現する原因とは?

様々な原因によって発生する筋肉痛ですが、筋線維が傷ついているのに遅れて出現する筋肉痛は、 遅発性筋肉痛と呼ばれています。

運動により筋線維が傷つくと、発痛物質が産生されます

筋線維の修復過程における筋損傷後の炎症が原因で、痛みを感じさせる物質が作られると考えられています。

発痛物質が産生され、痛みを感じる受容器に作用するまでにある程度の時間がかかるため、運動をした翌日以降に筋肉痛が発生する仕組みなのです。

4. 股関節の筋肉痛の2つの対処方法

運動を続けながら日常生活を快適に過ごすためには、股関節の筋肉痛にうまく対処する方法を身につけることが大切です。

股関節の筋肉痛に対処する方法を2つ紹介します。

  1. 急性期の筋肉痛のときは安静にして冷やす
  2. 筋肉痛が慢性期になったら保温やストレッチをする

股関節の筋肉痛が起こった場合、これらの方法を試してみましょう。

ここからは、股関節の筋肉痛に対処する方法について詳しく解説します。

方法1. 急性期の筋肉痛のときは安静にして冷やす

股関節の筋肉痛の1つ目の対処方法は、急性期の筋肉痛のときは安静して冷やすことです。

急性期の筋肉痛が起こっているときに、無理に体を動かしたり長時間入浴して温めたりしてしまうと、炎症反応を助長してしまうからです。

急性期の筋肉痛は、筋肉に急激に負荷がかかり、炎症反応を起こしている状態なので、血流量が増加し、腫れや発熱、痛みを起こしています。

そのため、この時期に必要なのは炎症を抑えることで、筋肉痛を起こしている部位を安静にして、発熱を抑えること、つまり冷やすことが重要なのです。

また、痛い部位を自分で触ってみて、痛くない部位よりも熱く感じる場合は冷やしても良いとされています。

方法2. 筋肉痛が慢性期になったら保温やストレッチをする

股関節の筋肉痛の2つ目の対処方法は、筋肉痛が慢性期になったら保温やストレッチを試してみましょう。

急性期のあと、筋肉は硬くなり、血流が阻害され、疲労した場所に酸素と栄養が行き届かなくなるため、重だるいような痛みが出ると考えられています。

急性期を過ぎてから筋肉痛を起こしている部位を温めることで、血流を改善させ、筋肉痛を軽減することが期待できます

慢性期の筋肉痛には、ストレッチや軽いマッサージ、軽い運動、ぬるめのお湯での入浴などで、血行を促すことを試してみましょう。

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5. 股関節の筋肉痛を予防する2つの方法

筋肉痛が起こったときの対処法を知っておくことは重要ですが、股関節が筋肉痛にならないように、予防方法を知っておくことも大切です。

股関節周囲の筋肉痛を予防する方法は以下の2つです。

  1. 運動習慣をつけ、筋肉を使うようにする
  2. バランスのとれた食事と休養を心がける

これらの筋肉痛の予防方法を実践することで、股関節の筋肉痛を予防し、筋肉痛になりにくい体を維持してくださいね!

ここからは上記2つの予防方法について詳しく解説します。

方法1. 運動習慣をつけ、筋肉を使うようにする

股関節の筋肉痛を予防する1つ目の方法は、運動習慣をつけて筋肉を使うようにすることです。

日常的に運動習慣があり、全身の筋肉を使っていると、筋線維が細くなりにくくなります。

筋肉に負荷がかかり損傷することで筋肉痛が起こるので、筋線維が細くなるのを予防することが大切になります

日頃から全身を動かす有酸素運動を行って筋肉をよく使い、全身の血行を良くするようにしましょう!

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方法2. バランスのとれた食事と休養を心がける

股関節の筋肉痛を予防する2つ目の方法は、バランスのとれた食事と休養を心がけることです。

バランスのとれた食事と休養によって、筋肉をつくる材料となる良質なたんぱく質の不足を補うことも良いでしょう。

筋線維が細くなると、筋肉が損傷しやすくなり、筋肉痛が起きやすくなります

レジスタンス運動などの筋力トレーニングと、バランスのとれた食事と質の良い睡眠を組み合わせることで、筋線維を太くさせることが期待できるのです。

筋肉痛を起こしにくい体にしておけば、筋肉痛を予防して、快適な日常生活を送れるようになりますよ!

6. まとめ

今回の記事では股関節の筋肉痛の原因や、対処方法について解説しました。

股関節の筋肉痛に適切に対処できるようになると、筋肉痛を悪化させることなく効率的に筋肉痛を軽減できるようになります。

股関節の筋肉痛が起こっている時期が、急性期なのか慢性期なのかも大切です。

筋肉痛の時期や程度によって正しく対処できるようになると、筋肉痛の悪化を防げるようになるでしょう。

また、筋肉痛にならないよう予防方法を身につけておけば、安全に体を動かせるようになりますよ!

ここで解説した内容を参考にして、筋肉痛にうまく対処できる方法を身につけて、快適に運動を継続できるようになってくださいね!

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