原因はアルコールだけでない!砂糖の摂り過ぎが肝硬変を引き起こす:研究結果

2020.02.10

普段の晩酌時、または前日飲みすぎた土曜日、肝臓のことを少しでも気にかける方は多いかもしれません。
健康診断で「脂肪肝気味だから気を付けましょう」と言われながらも、他の人に比べたらそこまで飲まないし、何より元気だから問題ないだろうと思われる方もまた多いのではないでしょうか。

肝臓はよく“沈黙の臓器”といわれるように、多少の負担がかかってもすぐには症状があらわれないため、脂肪肝では自覚症状が何もない人がほとんどです。脂肪肝から肝硬変に進行すると、黄疸や足のむくみ、腹部の膨満感(腹水)などがあらわれ、場合によっては肝がんを発症することもあります。自覚症状が出にくいが故に気を付けたい臓器の一つと言えるため、お医者さんも口を酸っぱくするのでしょう。

ここまでで、「自分はお酒をほとんど飲まないし、脂肪肝、ましてや肝硬変は関係ない」と思った方はいませんか?

実は脂肪肝には、お酒を飲み過ぎた人がなるアルコール性の脂肪肝と、お酒をあまり飲んでいないのに肝臓に脂肪がたまってしまう非アルコール性の脂肪肝があります。

今回名古屋大学の研究により、砂糖(ショ糖)の摂り過ぎが、肝臓へ脂肪肝や高中性脂肪血症を引き起こす、そのメカニズムが報告されました。脂肪肝はお酒を飲む方だけの問題ではないのです。

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非アルコール性の脂肪肝は、砂糖の摂り過ぎが原因となることも

名古屋大学大学院生命農学研究科の小田裕昭准教授を中心とする研究グループは、砂糖(ショ糖)の摂り過ぎが、肝臓脂質合成の体内時計の1日のリズムを狂わせ、それによって脂質合成を増幅・促進することを突き止めました。また、砂糖の摂り過ぎによって脂肪肝や高中性脂肪血症などを引き起こすメカニズムも報告されたのです。

肝臓は脂質合成の中心臓器です。糖質から合成した脂質を自ら蓄えたり、血中に放出したりして、それを他の臓器がエネルギーとして利用します。脂質合成が亢進し過ぎると、肝臓や血中に中性脂肪がたまることになります。

肥満によるメタボリックシンドロームは、エネルギーの過剰摂取、ようは食べ過ぎと運動不足が原因だと考えられています。一方、近年”痩せ型”のメタボリックシンドロームでは砂糖の摂り過ぎも原因であることが明らかになってきました。ですが、砂糖の摂り過ぎによってなぜ脂肪肝や高中性脂肪血症が起きるのか、その分子メカニズムは分かっていませんでした。

今回実験動物を用いて、砂糖の摂り過ぎによって起こる脂質代謝異常(脂肪肝や高中性脂肪血症)は、肝臓の脂質代謝の体内時計が乱されることにより、中性脂肪を蓄積しやすくなるというメカニズムが明らかになったのです。

期待される、メタボリックシンドローム新予防策

メタボリックシンドロームは生活習慣の改善により、元に戻ることが出来ると考えられています。これまでは、運動不足やエネルギーの過剰摂取・動物性油脂の過剰摂取が主な原因と考えられ、食事内容の見直しや運動の推奨などの生活習慣改善を図ってきました。

ところが、砂糖や異性化糖などの果糖を多く含む糖の摂り過ぎが主な原因のひとつであることがわかってきたのです。見直すべき箇所が新たにわかり、メタボリックシンドローム予防の手掛かりになるものと期待されています。

アルコールでも砂糖でも過剰摂取が病気のリスクを上げる

現在分かってきているのが、メタボリックシンドロームの原因の一つとして”砂糖の摂り過ぎ”があることです。また実際には、食品にもとから含まれている糖ではなく、後から添加する加糖の過剰摂取が問題なのではないかと考えられています。

近年の研究で、砂糖を摂り過ぎると中性脂肪の値が上がってしまい、非アルコール性の脂肪肝や高中性脂肪血症のリスク上がることが分かっていました。しかしそのメカニズムはまだ解明されておらず、十分な対策を練ることが難しいのが現状です。

今回の研究ではそのメカニズムの一端が明らかになり、 砂糖の摂取量を抑えることで“沈黙の臓器”である肝臓を積極的にケアできる可能性が示唆されました。

まとめ

  • 脂肪肝には、お酒を飲み過ぎた人がなるアルコール性の脂肪肝と、お酒をあまり飲んでいないのに肝臓に脂肪がたまってしまう非アルコール性の脂肪肝がある。
  • 近年の研究で、砂糖を摂り過ぎると中性脂肪の値が上がってしまい、非アルコール性の脂肪肝や高中性脂肪血症のリスク上がることが分かっていたが、その分子メカニズムは分かっていなかった。
  • 今回の研究では、砂糖の摂り過ぎによって、肝臓の脂質代謝の体内時計が乱され、中性脂肪を蓄積しやすくなるというメカニズムの一端が明らかになった。
    食品に元から含まれている糖ではなく、後から添加する加糖の過剰摂取が問題なのではないかと考えられている。砂糖の摂取量を抑えることで肝臓をケアできる可能性が示唆された。
  • 肝臓はよく“沈黙の臓器”といわれるように、多少の負担がかかってもすぐには症状があらわれないため、脂肪肝では自覚症状が何もない人がほとんど。最悪の場合、肝がんを発症することもあるので気を付けよう。
出典

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