体重も食事も、これひとつで
2019.10.03
※ 本記事の内容は更新日時点での情報です
目次
「生理がくると体温ってどう変化するの?」
「性周期を知ることでどんなメリットがあるの?」
このような疑問をお持ちではないでしょうか?
実は、性周期における体温の変化を知ることは、自分の体の状態を把握するうえでとても大切なことなのです。
この記事では、女性ならではの性周期や体温の変化について、わかりやすく解説していきます。
ダイエットに役立つ情報もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
体重も食事も、これひとつで
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性周期(月経周期)は「月経期→卵胞期→(排卵期)→黄体期→月経期」というサイクルで繰り返されるもので、25~38日周期であれば正常だといわれています。
このサイクルの中で体温はどう変化するのか、女性ホルモンの働きとともにみていきましょう。
基礎体温という言葉は知っていても、正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。
基礎体温とは、生命を維持するために、必要最低限のエネルギー消費しかしていないときの体温のことです。
したがって、本来なら基礎体温を測るのは、就寝中がベストということになります。
しかし現実的には難しいため、通常は起床してすぐ、体を動かす前に測るのが一般的です。
性周期のサイクルには個人差がありますが、仮に28日周期とした場合、低温期・高温期はそれぞれ14日間くらいずつ続くようです。
体温の変化には、卵胞ホルモンのエストロゲンと、黄体ホルモンのプロゲステロンという2つの女性ホルモンが大きく関係しています。
性周期におけるそれぞれのはたらきは、次のとおりです。
着床準備のために厚くなっていた子宮内膜は剥がれおち、生理が始まる(低温期)
基礎体温を測るのは、妊活中の人が、排卵日予測のために行うイメージが強いかもしれません。
しかしそれだけではなく、基礎体温からは、ほかにも体のさまざまな情報を得ることができます。
基礎体温の変化を知ることは、心身の状態を把握することでもあるのです。
エストロゲンが増える低温期は、体が軽く感じたり肌の調子がよくなったり、また気持ちも安定して過ごしやすい時期です。
一方、プロゲステロンが増える高温期は、やたらと眠くなったりイライラしたり、気持ちが不安定になりやすい傾向にあるようです。
これは、よく耳にする「月経前症候群(PMS)」と呼ばれる症状の1つでもあります。
症状がひどいと抑うつやひきこもりなどのほか、頭痛や体重増加、四肢のむくみといった身体的症状が現れることもあります。
妊娠を望んでいる、もしくは避妊を希望している人の場合、排卵日を予測することで事前に対策ができるというメリットがあります。
月経は、女性にとって必要な生理現象ではありますが、腹痛や頭痛などに悩む人も少なくないでしょう。
基礎体温を測っておけば生理予定日の予測ができるため、生理前のイライラや、先に述べた月経前症候群(PMS)に備えることもできます。
実は、基礎体温を計測しておけば、ダイエットにも役立つという嬉しいメリットがあります。
女性の体には痩せやすい時期と痩せにくい時期があり、基礎体温を測ることで、効率のよいダイエットができるというわけです。
どうせダイエットをするなら、性周期をうまく利用して、ストレスをためることなく痩せたいですよね。
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排卵までの1週間は、もっともダイエットに適しています。
エストロゲンの分泌量が増え、体が軽く感じられて、精神的にも安定しています。
この時期は代謝機能もUPするため、集中的に運動することでダイエットの効果がでやすいでしょう。
1日30分程度の有酸素運動をメインに、筋トレをプラスするのもおすすめです。
ダイエットに向いていない時期は、生理前の1週間です。
この時期は、エストロゲンの分泌量が減る代わりにプロゲステロンの分泌量が増えます。
むくみやすい、便秘気味といった体調不良が起こりやすく、メンタル面でも不安定になりがちです。
ダイエットの効果はでにくい時期なので、無理に運動をするのは控えたほうがよいでしょう。
基礎体温のちょっとした変化でも、無排卵や、ホルモン異常などを知るてがかりとなります。
体温変化における体の状態については、おおむね次のとおりです。
このような場合は、女性ホルモンの分泌が正常に行われていると考えてよいでしょう。
低温期と高温期の差がなく基礎体温がほぼ一定の場合は、無排卵の可能性もあるでしょう。
通常、排卵するとプロゲステロンの分泌量は増え、体温は高くなります。
しかし、排卵が起こっていない場合は、プロゲステロンの分泌量に変化がありません。
そのため体温は上がらず、低温期が続いたままの状態となります。
無排卵となる原因はさまざまで、無理なダイエットや過剰なストレスなどのほか、多嚢胞性卵巣症候群といった病気の可能性も考えられます。
治療は早いに越したことはないので、少しでも気になったら、早めに病院を受診したほうが安心です。
高温期が9日以下と短い場合は、「黄体機能不全」の可能性が考えられます。
これは、プロゲステロンをつくる黄体が正しく作用しておらず、高温期が持続できない状態です。
子宮内膜が通常より早く剥がれてしまうため、性周期が短くなり、頻回な生理のせいで慢性的な貧血状態となってしまうこともあるようです。
また子宮内膜の成熟が不十分なため、受精しても着床がうまくいかず、不妊症の原因となることも少なくありません。
そのため、高温期が短い場合も、一度病院を受診してみることをおすすめします。
高温期が17日以上と長く続く場合は、妊娠している可能性があります。
受精卵が着床すると、妊娠を継続するためにプロゲステロンの分泌はさらに活発になり、体温が高い状態をキープします。
妊娠が成立しなかった場合、子宮内膜は剥がれてプロゲステロンの分泌量も減少し、体温は下がるのが通常です。
しかし、なかには「生理がきたのに体温が下がらない」と不安に思う人もいるようです。
基礎体温は正確に測るのが難しいので、毎回正しい数値がでないこともあります。
しかし、きちんと測っても高温期が続いているという場合、もしかすると生理の出血ではない可能性もあるのです。
生理と思っていたものが実は着床出血だったり、また子宮外妊娠や、絨毛膜下血腫でも出血が起こることがあるようです。
着床出血が起こる原因は、おもに2つあるといわれています。
1つ目は、受精卵が着床するときに卵管に傷がついて起こるもので、この場合の出血量はそれほど多くはないようです。
2つ目は、ホルモン異常が原因で起こる着床出血です。
これは、妊娠すると分泌される「絨毛性ゴナドトロピン」というホルモンの分泌異常で起こります。
絨毛性ゴナドトロピンの分泌量が不十分なため、体が妊娠したと認識せず、プロゲステロンの分泌量が減少して生理同様の出血が起こるとされています。
子宮内膜以外の場所で着床することを子宮外妊娠といい、そのほとんどは、受精卵の通り道である「卵管」で起こることが多いようです。
子宮外妊娠は出血とともに痛みをともなうことも多いですが、必ず症状があるというわけではなく、まったく出血しないこともあります。
絨毛膜下血腫ですが、これは妊娠が成立してから、胎盤を作る際に伸びる「絨毛」という組織が子宮内膜の血管を傷つけ、血の塊ができて出血するものです。
血腫ができる位置によっては、多く出血することもあるようです。
このように、自分では生理だと思っていても、高温期が続いている場合は注意したほうがよいかもしれませんね。
ひとことに出血といっても、その原因や症状はさまざまです。
少しでも不安や疑問を感じたら、早めに病院を受診したほうが安心でしょう。
基礎体温は、0.3~0.5℃ほどしかない変化を測る必要があります。
正しく計測してこそ意味があるので、次のことを参考にしながらチャレンジしてみましょう。
基礎体温は、基本的に「口内計測式の婦人体温計」で計測します。
婦人体温計には実測式と予測式があり、実測式は計測するのに5分程度を必要とします。
一方予測式は、約60秒で5分後の平衡温度を予測してくれるので、忙しい人におすすめです。
基礎体温は、朝目覚めたらすぐに計測するようにしましょう。
起き上がるだけでも体温は変化するので、極力体を動かさないですむように、枕もとなどに体温計を準備してから就寝することをおすすめします。
理想は毎朝忘れずに測ることですが、数日くらい抜けても根気よく測り続けることが大切です。
体温計は舌下にあてて、しっかり口を閉じて計測しましょう。
基礎体温を測ったら、忘れずにきちんと記録しておきましょう。
またその日の体調や、性交した日にちなどもあわせてメモしておけば、あとから見たときに何らかの参考になるかもしれません。
婦人体温計は、記録表が添付されているものや自動でデータを記録してくれる便利なものもあるので、自分にあったものを選ぶとよいでしょう。
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女性である以上、避けることができないのが生理です。
わずらわしいと思われがちな生理ですが、性周期と体温の関係性を知ることは、心身のセルフケアにとても役立ちます。
低温期や高温期の予測ができれば、ダイエットの効率もぐっとUPするので、ぜひこの機会に基礎体温を測る習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。
※このページに掲載されている記事、写真、図表などの無断転載を禁じます。なお、掲載している情報は記事執筆時点(2019年9月6日)のものです。また、画像は全てイメージです。
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