体重も食事も、これひとつで
2020.01.15
※ 本記事の内容は更新日時点での情報です
「半身浴にはどんな効果があるの?」
「半身浴の効果を高めるにはどんな方法がある?」
半身浴についてこのような疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、半身浴に期待できる効果、その効果を高めるための秘訣や工夫、そして注意すべき点などを紹介していきます。
正しい知識に基づいた半身浴で心身ともにリフレッシュし、清々しい毎日を送ってください。
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半身浴とは、37~40℃前後のぬるめのお湯に、みぞおちから下だけ、10~30分程度浸かる入浴法です。
半身浴は人気の健康法として様々な媒体で取り上げられています。
一体、半身浴の何が健康によいというのでしょう。
ここでは、その半身浴に期待できる効果を5つ取り上げて解説します。
お風呂に入ると体は水圧を受けますよね。
肩まで浸かる全身浴では、この水圧が胸部にもかかります。
心臓や肺にもそれだけ水圧がかかっているということですね。
また、全身の血管にも水圧がかかるので、心臓の負担も増えることになるのです。
一方、半身浴では、心臓への水圧の負荷が少ないので、全身浴に比べると体への負担は小さくなると考えてよいでしょう。
半身浴が高齢者や血圧が高めの人におすすめの入浴法だと言われるのはこのためです。
半身浴は、上述のように、心臓や肺にかかる負担が比較的少ない入浴法です。
心拍数や血圧の急増も起こりにくいために、長めに入浴できます。
長めの入浴によって全身浴と同じくらい体を温める効果が期待されています。
半身浴で長めに湯に浸かることで温められると、皮膚血管だけでなく末梢血管も開いて血行が促進されると考えられています。
また、前述のように、水圧によって下半身の血管から心臓へ血液の還流が生じることでも血流がよくなり、血行が促進されるということです。
この働きは入浴する時間に左右されるので、長めの入浴が可能な半身浴だからこそ期待できる効果であるといえます。
血流がよくなり血行が促進されると、体温も上昇し、冷えにアプローチすることができます。
わたしたちの体は、交感神経と副交感神経という2つの自立神経によってさまざまな機能が調整されています。
交感神経は活発に体を動かすときに働き、副交感神経はリラックスしたり体を休めるときに働きます。
42℃以上の熱めのお湯に入ると、心拍数が上がって血圧も上昇しますが、これは交感神経が優位に働いている作用です。
反対に、37~40℃のぬるめのお湯に10分以上入ると、副交感神経が優位に働き、精神の高まりを鎮静させ、筋肉の緊張もほぐしてくれるといわれています。
また、お湯に浸かると浮力によって、筋肉や関節にかかっていたストレスが軽減されることも、リラックス効果を促す一因になります。
心身の緊張感をほぐしリラックスさせる効果が期待できるということですね。
半身浴に期待できる効果がわかったところで、その効果を高めるためにはどんなことをすればよいか、6つの秘訣を紹介します。
リラックス効果を高めるには、お湯の温度を37~40℃前後に設定しましょう。
これによって、副交感神経が優位に働き、心身の緊張がほぐれて落ち着いた状態に導かれます。
入眠もスムーズになり、質のよい睡眠を得ることも可能になります。
リラックス効果を高めるには、37~40℃前後のぬるめのお湯で10分以上、30分前後を目安に半身浴を行うと、副交感神経が刺激されて心身の緊張がほぐれます。
それにより、血流の増加や体温の上昇などが期待できるでしょう。
長めに入浴していると、自動追いだき機能がついているお風呂を除き、お湯が冷めてきます。
それを防ぐためにも、お風呂のフタをしましょう。
下半身の部分だけでもフタをすると、お湯の温度を維持する効果が期待できると同時に、熱が逃げにくくなり温熱作用が期待できます。
半身浴でお湯に浸かるのは、みぞおちから下の部分です。
したがって、肩はお湯の外に出したままになるため、この肩に冷気が当たって寒く感じることがあります。
そのような場合に、バスタオルを肩にかけたり、半身浴用のポンチョやサウナ傘のようなグッズを利用するなど、肩を冷やさない工夫をするとよいでしょう。
入浴前にお水を飲むと入浴中の発汗が促されます。
また半身浴で長めにお湯に浸かっていると汗をかくので、ペットボトルを浴室に持ち込んで入浴中もこまめに水分補給をしましょう。
浴室の温度も大切なポイントです。
特に冬場は、浴室の温度が低いと、お湯の外に出ている肩や首から体が冷えてきます。
半身浴でせっかく温まった体も、洗い場でシャンプーをしたりボディを洗っている間に体が冷えてくるので、浴室内の温度を一定に保つ工夫ができるとよいですね。
例えば、浴室暖房機を利用して温度調整をしたり、入る前にシャワーを流して浴室内を温めておくなどの配慮をしましょう。
半身浴でまずチェックすべきポイントは、お湯の温度、入浴時間、お湯の量の3つです。
半身浴を続けているにもかかわらず、これといった効果を実感できずに悩んでいる人は、この3つのポイントをチェックしてみましょう。
半身浴をしているのにリラックス効果が得られなかったり、寝つきが悪かったりする場合は、お湯の温度に問題がある可能性があります。
半身浴におすすめのお湯の温度は37~40℃ですが、どうでしょう。
ちょっと物足りないから、と、知らず知らずのうちに42℃以上になっていませんか?
42℃以上の熱めのお湯に入ると、交感神経が刺激されて心拍数や血圧が上昇して心身共に興奮状態になり、入眠に支障をきたす可能性が生じます。
半身浴の効果を高めるためには、少なくとも10分以上は入浴しましょう。
それ以下だと、体が温まらずに、半身浴の効果を得ることが難しくなります。
リラックス効果を得るためには10分以上の入浴がおすすめです。
半身浴は、湯船に浸かったときにみぞおちまでお湯がくるくらいがベストです。
それ以下だと、体がなかなか温まらなかったり、水圧のかかる面積が少なくなって血行がうまく促進されなくなる可能性があります。
したがって、お湯の量をチェックすることを忘れないようにしましょう。
反対に、みぞおちよりお湯が上にくると、心臓や肺に負担がかかることもあるので、注意してくださいね。
半身浴の効果を高めるには、毎日続けることが大切です。
しかし、忙しくて時間がとれないときや疲れているときなどは、10分も20分も入浴する気にならなくなることもありますよね。
本当はそういうときこそ、半身浴でリラックスし、疲れをとることが大切です。
ここでは、どんなときもモチベーションを下げることなく、半身浴を楽しみたくなるような工夫を紹介します。
音楽が好きな方には、半身浴をしながら音楽を聴くという方法がおすすめです。
防水のスマホや防水ケースなどを利用したり、ビニールのケースに入れたりすればお風呂でも音楽を楽しむことができますよね。
また、防水の小型スピーカーを設置して、本格的に音楽を聴くこともできます。
動画を見ながら半身浴をすることも可能。
30分などあっという間に経ってしまいそうですね。
読書好きな方ならば、ぜひ、半身浴をしながら本を読みましょう。
お風呂の中では文庫版がおすすめです。
ビニールのカバーが市販されているので、それをつければ濡れた手で持っても大丈夫。
物語に引き込まれて、入浴時間の長さが気にならなくなるかもしれません。
入浴剤には、体を温める効果だけでなく、いろいろな特徴があるものが販売されています。
リラックス効果、発汗、血行など、様々な目的のものがあるので、いろいろなタイプの入浴剤を日替わりで楽しむ方法もおすすめです。
半身浴の効果とともに、美肌作りを目的としたものもあります。
こういった入浴剤を利用すれば、半身浴で健康と美にアプローチすることもできそうですね。
半身浴は、37~40℃前後のぬるま湯に、みぞおちの下だけ10~30分浸かる入浴法です。
今回は、まず、この半身浴には、以下のような4つの効果が期待できるということを説明しました。
1. 体に負担がかかりにくい
2. 長めの入浴がしやすい
3. 血行を促し体温を高める
5. リラックス効果が期待できる
また、これら半身浴の効果を高めるための次のような6つの秘訣を紹介しました。
1. お湯の温度を37~40℃に設定する
2. 半身浴の時間は10~30分を目安に
3. お風呂のフタをする
4. 肩を冷やさない工夫をする
5. 水分補給を忘れずに
6. 浴室内の温度に注意する
ほかにも、半身浴をしていて効果が実感できない場合にチェックする3つのポイントと、半身浴を毎日継続するための3つの工夫も紹介しました。
半身浴は、入浴そのものがもつ温熱作用と水圧作用、そして浮力作用のある入浴法ですが、最も大きなメリットは、長めの時間ゆっくりと入浴できることです。
長めにお湯に浸かることができるからこそ、血行がよくなり、リラックス効果が期待できるようになるわけです。
さまざまなストレスを抱える現代、ぜひ、この半身浴で心も体もリフレッシュして、健康で快適な日々を手に入れてください。
※このページに掲載されている記事、写真、図表などの無断転載を禁じます。なお、掲載している情報は記事執筆時点(2019年12月16日)のものです。また画像はすべてイメージです。
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