太る理由はストレスにある?呼吸法でストレスを和らげてダイエットを成功に導く!

2019.10.27

※ 本記事の内容は更新日時点での情報です

「痩せたいけど、食事を制限したり運動したりしたくない…」

「呼吸法だけでダイエットできるって話を聞いたけど、本当かな?」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

残念ながら、呼吸法だけで痩せるのはかなり難しいと考えられます。

しかし、呼吸法にはストレスを和らげるはたらきがあり、長期的にダイエットを成功させるために大きな役割を果たしてくれます。

ここでは、

  • ストレスが肥満をもたらす仕組み
  • 呼吸法がストレスを和らげる理由
  • リラックス効果のある呼吸のやり方

についてご紹介します。

この記事を読むと、呼吸法を取り入れることでストレスと上手に付き合えるようになり、ダイエットをより成功に導けるようになりますよ!

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1. 呼吸法でダイエットに成功できる?

もし呼吸法だけでダイエットに成功できたら嬉しいですが、一般的に呼吸法を行うだけで痩せるのはかなり難しいと考えられます。

しかし、呼吸法を実践してストレスを低減できれば、ダイエットを成功に導くことができるでしょう。

(1) 呼吸法そのものにはダイエット効果はない

体重の増減が決まるのは、食事による摂取カロリーと運動などによる消費カロリーのバランスです。

私たちが痩せるのは、食事を控えて摂取カロリーが消費カロリーを下回ったときか、運動などを増やして消費カロリーが摂取カロリーを上回ったときになります。

呼吸法にもよりますが、呼吸を行うだけで消費カロリーを大幅に増やすのは難しいでしょう。

「インナーマッスルが鍛えられる」「筋肉を増やして基礎代謝を上げる」という謳い文句を聞いたことがある人もいるかもしれません。

しかし、呼吸を工夫して筋肉量を増やすには長い時間がかかります。

また、基礎代謝が行われる器官において筋肉が占める割合は約20%程度に過ぎず、残りは肝臓や脳、心臓などの器官で行われています。

呼吸法だけでダイエットを成功させるのはあまり現実的ではないといえるでしょう。

(2) 呼吸法がダイエットをサポートする

呼吸法そのもので痩せるのは難しいと考えられますが、呼吸法を実践することで太りやすい体質の改善をサポートできるでしょう。

呼吸法には、ストレスを和らげ自律神経を整えるはたらきを期待できます。

このストレスを緩和するはたらきが、ダイエットをサポートする役割を果たしてくれるのです。

それは私たちが太ってしまう理由に、ストレスが大きく影響しているからです。

2. 私たちはなぜ太るのか?ストレスと肥満の関係

ストレスは私たちが食欲をコントロールするのを難しくすることがあります。

それだけでなく、私たちの体に脂肪が蓄積しやすい状態にしてしまう可能性もあるのです。

ストレスが肥満をもたらすメカニズムについてひとつずつ解説します。

(1) 慢性的なストレスによって脂肪が貯め込まれる

慢性的なストレスにさらされると、人間の体は脂肪を蓄えてしまう仕組みになっています。

現代では、職場などで慢性的なストレスにさらされている人も多いのではないでしょうか。

慢性的なストレスに晒されると、体は次の戦いに備えて、体内にエネルギーを蓄え始めます。

ストレスをつねに感じている状態だと、ストレスホルモンが分泌されて体内に脂肪を溜め込みやすくなるのです。

狩猟時代であれば、外敵から逃げたり戦うことでこの蓄えたエネルギーを消費できます。

しかし現代ではこれらのエネルギーを消費する身体活動の機会があまりありません。

体を動かすことの少ない現代においては、この有り余るエネルギーは腹回りにつくことになるのです。

(2) ストレスを感じると食欲が増加する

ストレスを感じるとつい食べ過ぎてしまう現象にも、ホルモンが関係していると考えられます。

ストレスを受けると食欲を抑えるホルモンが減少する一方、空腹を感じさせるホルモンが増加してしまう可能性があるのです。

そのため満足感を感じにくくなり、空腹が引き起こされてしまうと考えられます。

また過食傾向のある人は、こうしたホルモンの影響を受けやすいようです。

食欲に負けて食べ過ぎてしまうと、自分の意思の弱さを責めてしまいがち。

しかし問題は意思ではなく、ストレスが引き起こすホルモンの変化にあるのかもしれません。

(3) ストレスによる睡眠不足が食欲増加と基礎代謝低下を招く

強い緊張や不安を感じると寝付けなくなったり眠りが浅くなったりすることがありますが、睡眠不足も体を太りやすくしてしまいます。

睡眠時間が短いということは、起きている時間が長いということなので、体は活動のためのエネルギーをより多く確保しなければいけません。

そのため、体は食欲がわくホルモンを増やし、食欲を抑えるホルモンを減らすことにより、多く食べることを促すようになるのです。

さらに睡眠不足は基礎代謝量の低下も招くことに。

人間の体は睡眠中に成長ホルモンが分泌され、代謝量が上昇します。

逆に睡眠不足になると成長ホルモンがスムーズに分泌されなくなり、新陳代謝がうまく行われず太りやすい状態になってしまうのです。

このように、体重増加と大きな関係があるストレス。

ストレスを放置したままでは、食欲のコントロールが難しいだけでなく、太りやすく痩せにくい状態のまま。

ストレスに上手に対処することが、ダイエットを成功に導くポイントになります。

3. 呼吸法で日々のストレスを和らげて、ダイエットを成功に導く!

ダイエットを行うにはなるべくストレスを減らすことが望ましいですが、そうはいってもストレスは外的環境によるものが多いので、なかなか簡単にはいきません。

そんなときに試してみてほしいのが呼吸法です。

(1) 呼吸法によるリラクセーション効果がストレスを和らげる

呼吸法はリラクセーション法のひとつとして広く行われている方法です。

呼吸法には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2種類があり、私たちがふだんしている呼吸は胸式呼吸と呼ばれるもの。

胸式呼吸は短く浅い呼吸で、交感神経を優位に働かせる働きがあります。

そのため、疲労やストレスを感じているとき、胸式呼吸によってさらに体の緊張状態を高めてしまうことも。

一方、腹式呼吸は副交感神経のはたらきを優位にし、リラックス効果を得られると考えられています。

ストレスを感じたときや気持ちが高ぶっているときに意識的に行うことで、リラックスへと導いてくれるでしょう。

定期的に腹式呼吸を行うことで、ストレスの好ましくない影響を和らげることができると考えられます。

(2) リラックスできる腹式呼吸のやり方

ここでは、簡単な腹式呼吸の方法を紹介します。

手順1 リラックスできる姿勢で、鼻からゆっくり息を吸い込む。このとき、おへその下に空気を溜めるようなイメージでおなかをふくらませる

手順2 口からゆっくり息を吐き出す。お腹をへこませながら、吸うときの2倍の時間をかけて吐く

息を吐くときに意図的に体の力を抜くようにすると、より体の緊張がほぐれ、リラックス効果が期待できます。

1日数分から始めて、無理をせず自分が心地よく感じる程度に行いましょう。

不安や緊張を感じやすい場面で腹式呼吸を行うのもおすすめです。

4. まとめ

ストレスと肥満には深い関係があり、健康的に痩せるためにはストレスに上手に対処しなければいけません。

呼吸法には、ストレスを緩和し自律神経のバランスを整える効果があります。

この記事で紹介した腹式呼吸を実践することで、リラクセーション感を得てストレスの影響を和らげられるでしょう。

ぜひ、日々の生活の中で呼吸法を実践して、ダイエットを成功に導いてください。

※このページに掲載されている記事、写真、図表などの無断転載を禁じます。なお、掲載している情報は記事執筆時点(2019年9月27日)のものです。また、画像はイメージです。

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