体重も食事も、これひとつで
2019.09.25
※ 本記事の内容は更新日時点での情報です
目次
<みすたーだいどー・プロフィール>
東京大学卒ボディメイク専門トレーナー。大手フィットネスクラブでトレーナー活動を始め、1年で独立。現在は恵比寿・横浜のパーソナルジムKEY FITに所属。
女性向けの少人数制レッスンを毎月開催するなど、トレーニングを広める活動もおこなっている。趣味はTwitter。
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「スキニーパンツを履くとももが太く見える」
「外ももが張りやすい」
パーソナルトレーニングのお客様にこのようなご相談をよく受けます。
運動や食事制限をして体脂肪を落とせば、脚全体の太さはたしかに細くなりますが、ももの張り*1や脚のラインは残念ながらあまり変わりません(人によっては運動によってももが太くなります)。
なぜなら運動しているのに、ももが太く見えるのは、脂肪というよりは「姿勢」と「筋肉のつき方」に原因があるからです。
ではどうしたら細くみえるようになるのか?
それは、ストレッチや筋トレといったエクササイズで「姿勢を変えて脚のラインを整えること」です。
今回は自宅で簡単にできる、姿勢と脚のラインを整え美脚に導く方法を解説します。
*1…スキニーパンツなど細身のズボンを履いたときにわかる、脂肪ではなく筋肉で太ももがパツパツの状態を「ももの張り」と表現しています。
姿勢を変えて脚のラインを整えるためには、「股関節を正しく使うこと」と、「お尻の筋肉を鍛えること」がポイントとなります。
特に重要なのが股関節の使い方です。
股関節を正しく使うことで、脚のねじれを防ぎ、綺麗な脚のラインが実現しやすくなります。
また、使い方が正しくないと、もう1つのポイントであるお尻の筋肉をいくら鍛えても、見た目の改善はむずかしくなります。
逆に、正しい股関節の使い方がわかれば、お尻の筋トレの成果も出やすくなります。
「何から始めていいかわからない」「お尻の筋トレをしているのにお尻に筋肉痛がこない!」という方はまず股関節の使い方から見直し、つぎにお尻の筋肉を発達させるための筋トレをおこなっていきましょう。
必ず次の章で紹介するエクササイズを実践しましょう!
お尻の筋肉とももの筋肉はつながっているため、お尻の筋肉をきちんと使えていないと、前ももや外ももの筋肉に頼って立ったり、座ったりするので、体重や体脂肪率のわりに脚が太く見えてしまうことが多いです。
中臀筋や大臀筋と呼ばれるお尻の筋肉を鍛えると、ももへの負担が減り、また、お尻の位置が高くなるので、脚のラインが美しくなります。
しかし、いきなりお尻のトレーニングをしても上手くいかない場合があります。
トレーニングをおこなうときは、まず鍛えたい筋肉の代わりに使われている筋肉をゆるめてからおこなうと、鍛えたい筋肉を意識しやすくなります。
そのため、先に内ももと外もものストレッチをしてから、お尻のトレーニングという流れでおこなってみてください。
意識するポイントがわかったところで、実際に体を動かしてみましょう。
(1)~(3)は股関節を正しく使うためのストレッチ&エクササイズ、(4)(5)はお尻の筋肉を鍛えるトレーニングです。
(1)~(3)のストレッチとエクササイズはできるだけ毎日おこない、時間に余裕がある日は(4)と(5)のトレーニングもおこないましょう。
▼手順
美脚作りで最初におこなっておきたいのが、寝ながらできる外もものストレッチです。外ももの筋肉は立っているだけで使われるため、張りやすい方はできるだけ毎日ストレッチで伸ばすことをオススメします。
開脚や内もものストレッチで内ももの伸びが感じられない方も外ももが固くなっている可能性が高いです。しっかり股関節周りの筋肉をゆるめてから次のストレッチに進んでください。
▼手順
外ももをゆるめた後は、内ももストレッチで膝を開く(膝の皿を外に向ける)練習をしましょう。ポイントは背筋を伸ばしておこなうこと。腰が丸くなっていると内ももはうまく伸びません。
肩を入れて膝を開き、内ももの伸びを感じられればOKです。
▼手順
「外旋六筋(がいせんろっきん)」と呼ばれるお尻の奥の小さな筋肉を鍛えるエクササイズです。脚周りの筋肉が使われないように、太ももの付け根に触れて確認しながらおこないましょう。
また、動作中に腰が動かないように気をつけることも重要なポイントです。
▼手順
寝ながらお尻の筋肉を鍛えるトレーニングです。お尻を鍛えるのが苦手でお尻に筋肉痛を感じたことがない初心者の方でも簡単に行えます。
このトレーニングは、お尻の筋肉がよく働くため、お尻の上側に効きやすいです。お尻の上側が発達するとお尻の位置が高くなり脚も細く見えるようになります。
▼手順
内ももやお尻、裏ももを鍛えるトレーニングです。このトレーニングで下半身の姿勢を整えていきます。
スクワットというと前ももが太くなりそうなイメージで嫌厭する方もいるかもしれませんが、足幅を肩幅より広くすると前ももに効きにくいフォームになるので、スクワットが苦手な方でもおこないやすいと思います。
重要なポイントは「膝を開く意識」を持つことです。しゃがむときに膝が開きにくいと感じたら足幅を少し狭くしましょう。
また、ワイドスクワットは(2)で紹介した内もものストレッチと同じで、背筋を伸ばしておこなうことが大切です。腰や膝の負担を感じる場合はどこかに必ず改善点があります。痛みを感じたときは無理をせずフォームを見直しましょう。
美しい脚のラインを作るためのストレッチやトレーニングを紹介しましたが、日常生活で立ったり歩いたりするときの体の使い方に癖があると、せっかくおこなったストレッチなどの効果を台無しにしてしまう場合があります。
そこで、美脚作りのために日頃から気をつけたい4つの習慣を紹介します。
外で座っている人を見ると、脚を組んでいる人はとても多いです。
脚を組むと姿勢が悪くなってしまい、さらに上にのせている側のお尻の筋肉は伸ばされた状態になるので、筋肉が弱くなってしまう恐れもあります。
美脚作りのため、脚は組まないようにしましょう。
長時間座り続けるとお尻や裏ももが固くなり、姿勢が悪くなりやすくなります。
また、お尻や裏ももが固いと前ももや外ももの筋肉が使われやすくなり、太ももが張りやすい状態になってしまいます。
座っているときはできるだけ背筋を伸ばすことを意識して、30分に一度は立って動くようにしましょう。
実際に寝てみるとわかりやすいですが、うつ伏せで寝るとももの骨が内側にねじれやすくなります。
せっかくストレッチなどで姿勢を整えたのに、寝ている間に戻ってしまったらもったいないですよね。
どうしてもうつ伏せで寝てしまう方は、膝下から足首にかけてクッションなどを敷くとキレイな姿勢で寝やすくなります。
ヒップアップやダイエットのために筋トレをしている方は多いと思いますが、フォームによってはお尻は上がらず、ももが太くなる恐れもあります。
トレーニング中に前ももがキツイと感じた場合は、中断してフォームを再確認するか、他のトレーニングに変更しましょう。
正しいフォームで筋トレをしたい方は、プロのトレーナーに教わることをオススメします。
「普段から太ももが張りやすい」と悩んでいた初回のお客様。
左は脚を『太くするフォーム』
右は脚を『細くするフォーム』脚を細くするには股関節が重要で、簡単なフォーム修正で右のスクワットになる(需要があれば解説します)。
やり方が変われば効果も変わる。
美脚作りは身体の使い方から。 pic.twitter.com/iesmmabqDV— みすたーだいどー / 美脚専門パーソナルジムDesty (@daido_fitness) April 20, 2019
参考:スクワットのフォーム比較
生まれ持った骨の長さや形は変えられなくても姿勢や筋肉のつき方は変えられます。
今回ご紹介したストレッチや筋トレといったエクササイズで、スキニーの似合う美脚を目指しましょう!
※この記事は執筆者個人の見解であり、効能効果等を保証するものではありません。また、株式会社FiNC Technologiesとしての見解をあらわすものではありません。
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