トレーニング

令和の “リアル峰不二子” 渋谷ゆりのボディメイク哲学

2019.08.31

※ 本記事の内容は更新日時点での情報です

1 小尻が好まれているのは日本だけ？世界目線の好まれるお尻とは
2 脂肪燃焼しやすくなって、体にメリハリができる！？お尻が大きいことのメリットとは？
3 美尻メイクは一日にしてならず！自宅でできる基本でマストの尻トレ3種

「♪この頃はやりの女の子お尻の小さな女の子〜」（※1）というフレーズがあるように、日本では小尻のほうが細くて、スタイルがいいという価値観が昔からあります。
周りよりちょっとお尻が大きくて、着る服はほとんどふんわりシルエットという女性の方も、なかにはいるのではないでしょうか。

しかし、時代は令和。
世界に目を向けると、ボリューミーな肉感ボディ、そして大きいお尻を魅力的と考える文化があるんですよ！
小さなお尻や単純に細いカラダを目指してダイエットに励んだ時代は、平成とともに終わり。
世界中から人々が訪れるオリンピックを控えた令和元年。世界基準のカラダ、そしてお尻について考えてみませんか？

お話を伺ったのはアジアを中心に活躍し、FiNCアプリの部活動「FiNCモテボディ部」で部長を務める渋谷ゆりさん。
Instagramには100万人（※2）ものフォロワーがいる彼女に世界基準の美しいカラダ、お尻とは何かを伺いました！

※1「キューティーハニー」作詞：クロード・Q 作曲：渡辺岳夫編曲：小谷充より
※2 取材時2019/8/22

＜渋谷ゆり・プロフィール＞
中国・台湾や東南アジアを中心に女優業などで活躍する、総フォロワー数が200万人超え（取材時2019/8/22）のトリリンガル(日英中)。ダイエット検定一級やNESTA- PFTなどの専門資格を持ち、日々自身のカラダを磨きつつ、多くの方のボディメイクを実現させている。身長163cm B90 W 59 H 88。Twitter Instagram

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小尻が好まれているのは日本だけ？世界目線の好まれるお尻とは

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ー日本の女性の間では、線の細さや、体重が軽いことが、一般的に「きれいの基準」としてあると思います。渋谷さんはアジアを中心にさまざまな国をまわられていますが、他の国の美の基準はいかがでしたか？

「欧米では総じて筋肉もあって女性らしい肉感、曲線のある健康的なカラダが美しいとされていると思います。アメリカでミスコンに出場するためのドレスを選んだときには、XSでもブカブカで “You are too skinny!! (痩せ過ぎ！)” と言われました。大会前なのでダイエットしていたのですが、私の場合、日本では絶対に言われない言葉なのでびっくりしましたね（笑）」

ー渋谷さんのグラマラスボディでも skinny だなんて驚きですね。そういえば、女性下着メーカー・ヴィクトリアズ・シークレットのモデルの選考基準も「痩せすぎず健康的な肉感」だとか。

「そう、向こうの女性はヘルシー志向が高いですね。それに、アジアでは女の子の間でもバストメイクの話題が多いのに対して、欧米ではお尻がフューチャーされているように感じます。欧米では胸は皆ある程度あるから、努力で変わるお尻により注目がいくんじゃないでしょうか。ちなみに男性目線で言うと、欧米の男性は胸には母性を感じて、お尻には女性のセクシーさを感じるらしく、お尻好きが多いようです（笑）」

ー確かに欧米だと、女性の胸よりお尻が魅力的なパーツとして登場する演出をよく見る気がします！渋谷さんがメインで活動されている中国や台湾といったアジア圏はどうでしょうか？

「私の経験で言うと、中華圏の北のほうは脚が好き、南の方や東南アジアは胸が好き。お尻の重要度は北も南も同じくらい高く、男女ともにお尻をトレーニングする人が多い印象です。2016年頃は日本の女性はヨガにはまっていた方が多かった一方で、中国では女性が普通に筋トレしていました。向こうではフィットネス系のインフルエンサーも多く、ライフスタイルとして定着していますね」

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▲香港のトレーニングジムにて。渋谷さんのInstagramより

ー日本のフィットネス事情は今一歩遅れた印象がありますね（泣）。でも、「小尻」が好まれてきた日本でも、最近、大きなお尻やお尻トレへの注目が高まってきているように感じますが、要因はなんでしょうか？

「SNSの影響だと私は思っています。実は、日本人のなかでも大きなお尻への関心は昔からあったと思うんです。でも、マスメディアではしきりに『痩せてるのがイイ！』みたいに発信するから、女の子はお尻のことは考えずひたすらダイエットに励み、男性は男性で大きいお尻の女の子が大好き！とは大きな声では言えず…。お尻の存在が葬られていたんだと思います（笑）」

ーそれが時代が変わって、個人が意見を発信できる場が増えたことでさまざまな価値観に触れる機会が増えた？

「そう！ボディメイクに励む海外セレブの発信なども目にするようになって、美への意識も多様化し、お尻の大切さを知ることができるようになったのかなと思います」

脂肪燃焼しやすくなって、体にメリハリができる！？お尻が大きいことのメリットとは？

yurishibuya
▲インタビュアーの要望に、照れながらもお尻のラインを見せてくれた渋谷さん。普段からラインのはっきり出る服装で街を歩いているのだそう。そんなの見ちゃいます！！（笑）

ー渋谷さんご自身がボディメイクで気をつけていることを教えてください。

「実は私も、デビューしたての頃は体はだるだるでした（笑）。体重は昔も今も変わらないんですけど、見た目のラインは全然違います！食事管理ももちおこなっているんですけど、お尻はマストで鍛えていますね！」

ーやっぱりお尻を大事にされているんですね！

「はい、それに下半身の筋肉って全身の大半を占めるので、お尻を中心に鍛えるとそれだけ全身の代謝も上がって、消費カロリーも上がりやすくなるんですよ。それに・・カラダづくりでは、理想を持つことも大切だと思います。私はもともとセクシーなお姉さんが好きなので・・。憧れは不二子ちゃん（笑）」

ー実はさっきから渋谷さんと不二子ちゃんを重ね合わせて、そういう目で見ていたので、逆に全然意外じゃないです（笑）！！黒いボディスーツを着こなして、バイクにまたがるかっこいい姿が想像できます！

峰不二子の身長は167cm、スリーサイズはB99.9 W55.5 H88.8と渋谷さんとリンクしている。確かに不二子ちゃんは「スタイルが良い」の代名詞的存在だが、細い印象はなく「ボン・キュッ・ボン（昭和の死語）」の化身といったイメージ。やはり日本でも、人々は潜在的にボリューミーなヘルシーボディを求めていたのかも。

「ありがとうございます。ボディスーツはお仕事で着たことはありますが、鍛えた今だからこそ着られますね（笑）。ボディスーツもそうですけど、ああいったぴったりしたファッションは、体に立体感がないと着こなすのが難しいと思います。だから、実はタイトジーンズやタイトスカートといったラインの出る服も、お尻が大きく張っていたほうが似合うんですよ」

ー確かに立体感という点で考えると、スリム体型はラインが出にくいかもしれません。海外の女性も、肉感的なボディにぴたっとした服を着ている印象がありますよね。

「お腹に多少お肉がついていたとしても、それ以上にお尻にボリュームがあれば相対的にウエストが細く見えるので、くびれたボディラインになるんです。要はバランスですね！海外の女性も、全体的なサイズが大きくても女性らしく魅力的なのは、特にお尻が大きいことで、ウエストとの間にメリハリが生まれていることも理由の1つだと思います。だから、くびれが欲しい人は、腹筋を頑張るのと一緒にお尻メイクを頑張ると効率的ですよ」

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▲渋谷さんのInstagramより。お尻のボリュームとともにくびれがお見事