カフェイン吸って効果あるの?ブリージングデバイス「ston」の社長に聞いたら働き方を見直すきっかけになった

※ 本記事の内容は更新日時点での情報です

「電子タバコのように、カフェインを吸引することができる!!」とネット上で話題に火がつき、2019年12月の販売開始直後から入手困難な状態が続いている『ston(ストン)』をご存知でしょうか。

磨き上げられた石のような見た目の本体。カフェイン含有のPOWERと、GABA含有のCALM、2種類のカートリッジを付け替えることで、その時の気分に合わせた使い方ができる製品です。

そのコンセプトや形状は目新しくおもしろい反面、「カフェインって吸っても効果あるの?」「依存症とか大丈夫?」と思ってしまいませんか?そんな疑問や不安をstonを開発したBREATHER株式会社の社長本人に直撃取材してきました!

━━本日はよろしくお願いします。ヘルスケア企業として、stonに関する読者のみなさんの疑念が晴れるまでツッコませていただきます!

菅沼辰矢社長(以下、菅沼):こちらこそ、よろしくお願いいたします。


【菅沼辰矢(すがぬま・たつや)】BREATHER株式会社代表取締役社長。東京大学卒業。大手消費財メーカーにて子会社生産管理、ベンチャー企業への出向等を担当した後、BREATHER株式会社を設立。


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ぶっちゃけ、stonって効果あるの?

━━ston発売から1ヶ月、SNSやブログなどでレビューを多く見かけるようになりました。stonの効果についてやや厳しい意見もあるようですが、ぶっちゃけ、stonって効果あるんですか?

菅沼:効果についてお話しする前に、stonはカフェインやGABAを吸引できることは事実ですが、それを目的として作っていないんです。


インタビュー序盤から、思い込みを覆された。

━━と言うと、元々は何を目的に作られた製品なのでしょうか…?

菅沼:stonは働くビジネスパーソンの「ひと休み」をアップデートする目的で作った製品です。

ビジネスの世界は日々アップデートされています。そんな目まぐるしく変わる世界で働くビジネスパーソンは毎日試練に立ち向かっている。日々心が折れそうになるし、諦めてしまいそうになります。

そんなときこそ、ひと休みが必要なんです。

戦って、ひと休み、戦って、ひと休み。そうしていないと、いつの間にか崖っぷちまで追い込まれてしまっていることがある。人が折れてしまうときって、いつも突然じゃないですか?


「なんか、疲れちゃったな。」って感じで…。


「そうだ、諦めよう。」みたいな。

━━それは、分かる気がします…。

菅沼:他にも、ひと休みが仕事の質を上げてくれるとも思っています。今後働き方改革によってビジネスの場では、さらに仕事の質が求められるようになる。そうなったときに今まで通り、何時間もぶっ続けでがむしゃらに働いても仕事の質は落ちるばかりです。ひと休みを挟むことで、仕事の質を戻すことができると考えています。


徐々に下がる仕事の質を…


こう戻すんです!

━━そこからどうして今の形に?

菅沼:初めはエナジードリンクを作ろうとしていたんです。でも、気持ちを入れ替えたいシーンがいくつかあることに気づきました。プレゼン前に気合いを入れたいシーン、張り詰めていた緊張をほぐしたいシーンのように。だからシーンごとに切り替えができて、いつでも使えるように持ち運びができる形を考えた結果、ブリージング(経肺摂取)デバイスに行き着いたんです。

ひと休み効果をより感じることのできるstonの使い方は?

━━具体的にはどのように使うのでしょうか?

菅沼:ston本体にカートリッジを差し込んで使います。カートリッジは気分によって使い分けられるよう2種類。もうひと踏ん張りしたいときにはミントフレーバーでカフェインを配合している「POWER」を、気分を落ち着けたいときにはココナッツフレーバーでGABAを配合している「CALM」を使うのがおすすめです。

カートリッジにはたばこと違って、ニコチンやタールは含まれていません。


①本体上部のキャップを開き、カートリッジを取り付ける。カートリッジは2種類。

菅沼:差し込んだらカートリッジを口にくわえ、「ファッファッ」と2回吸引すると本体が起動します。本体のLEDが1.5秒間点灯するのが起動の合図です。


②1秒間で軽く2回吸引する。(LEDが1.5秒間点灯して起動する。)

菅沼:カートリッジをくわえて吸引し、口を離してからさらに深呼吸するように息を吸い込み、ゆっくりと吐いて使用します。


③吸引し、吸い込んだ息をゆっくり吐き出す。

菅沼:吸引時には本体のLEDが光るようになっているんですが、実は発光時間を長めにしています。呼吸によって酸素は脳に届けられるので、ひと休みするには重要な行為です。深呼吸することに意識してもらいたいと思って、そのような設計にしました。

また、吸引してからさらに息を吸うというような使い方を推奨していますが、この使い方だと煙が目立たないようにもなっているんですよ。

━━どういった方が使われているんでしょうか?

菅沼:実はパリコレ(2020春夏)のバックステージで、ランウェイを歩くモデルさんにstonを試用してもらい、好評いただいているんです。

ランウェイを歩く時間自体は数十秒ほどですが、ファッションを見せることができるのはその一瞬がすべて。バックステージで自分の順番を待っている時間のプレッシャーは言わずもがなかと思います。そのモデルさんの方々に「POWER」や「CALM」で想定していた通りの好評をいただいたことは、手応えにつながりましたね。

主なお客様としてはSEやコンサルタントの方など、長時間のデスクワークをしなくてはいけない方です。また、とても意外だったのはトラックの運転手さんや工事現場で働く方から好評をいただいたことですね。

━━たしかに意外ですね。どういった使い方をされているのでしょうか?

菅沼:聞いてみると、どちらにも共通したのが「長時間頑張らなければならない仕事で、トイレに行きにくい場所で働いていること」です。

トラックの運転手さんも、工事現場で働く方も今までは缶コーヒーをよく飲んでいたそうですが、トイレに行きたくなってしまう。でも、トイレに簡単に行けなかったり、数が少なかったりと、困ることが多かったそうです。stonを買ってからは、缶コーヒーの代わりとして重宝しているというお声をいただいています。

━━なるほど…!吸うだけならお腹にもたまらないし、小さいから携帯にも困らないのは便利ですね。

JTさんのグループなので、ぶっちゃけ依存症ビジネスで儲けようとしてません…?

━━とはいえ、BREATHERさんがJTさんの関連会社で、中毒に繋がる側面を持つカフェインを扱っていることで、なにか裏がないかと疑ってしまうのですが…。

菅沼:stonはたばこでも電子たばこでもありません。正直、ひと休みのアップデート以外のことは全く考えておりません。

また、安全性には特段の配慮をしています。カフェインの摂取量については、先進国で最も厳しい基準の一つを用いて検証しました。接種方法の違いを考慮しても、stonでこの量に達するには1日に非現実的と言いますか、相当程度の回数を吸引しなくてはいけないことになります。

━━では、stonの最終的なゴールってどこなのでしょうか?

菅沼:「ひと休み」を意識してくれる方が増えて欲しいんです。みなさんがひと休みしてくれるようになったら、ひと休みの方法はstonでなくとも構いまわないと個人的には思っています。

そのためにstonは製造費を度外視している部分もあります。例えば、stonはよく見ると、実は左右非対称になっているんです。吸引するシーンや、手持ち無沙汰なシーンで握った時に手にしっくりくるようにしたデザインした結果なのですが、工場の方からするとかなりクレイジーなことをしていると怒られます(笑)。

他にもデスクに置いて違和感のないように、本体にロゴを入れなかったり、起動スイッチを作らなかったり、自然に馴染む色を使ったりと。いつでも目に付くデスクに置いて、「あ、ひと休みしようかな。」と思ってもらえるような工夫をしています。

今後さらにひと休みの重要性は増していくと思います。そうなったときに、stonが快適なひと休みの時間を提供できたら嬉しいですね。

イノベーションの新たな息吹をサポートするために、「頑張る人の、ひと休みをアップデートする。」というビジョンを掲げて創業したBREATHER。

今回のインタビューを通して、ひと休みをアップデートすることへの熱量がヒシヒシと伝わってきました。

「みなさん本当に働きすぎなんです…」と菅沼さん。お話を伺う中で、「自分もひと休みを取るようにしよう」と意識しようと思いました。

ブリージングデバイスstonは現在Amazonで販売中。「ひと休み」にはただ一息つくだけでなく、仕事の効率を上げるための攻めの側面もあります。頑張るビジネスパーソンのみなさんは一度手に取ってみてはいかがでしょうか。


ブリージングデバイス ston(ストン)

カラーは月白、浅葱、鉄紺、茜の4種類。

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