生理とダイエットの関係とは?性周期にあわせて効率よくダイエット!

2019.10.03

※ 本記事の内容は更新日時点での情報です

「生理の前と後ではどっちが痩せやすいの?」
「無理なダイエットは生理にどう影響するの?」

頑張ってダイエットしたいけど、体調は崩さないよう、健康的に痩せたいと望む女性は多いと思います。

実は、生理とダイエットには密接な関わりがあり、性周期についての知識があればもっと楽に痩せることができるんです!

ここでは、生理前後で痩せやすい時期はいつか、また、無理なダイエットが招く体の不調についてもわかりやすく解説します。

体重も食事も、これひとつで

ダイエットや健康維持など、健康を管理したい人にはFiNCがおすすめ。
体重、食事、歩数、運動、睡眠、生理をまとめて1つのアプリで記録することができます。
しかも記録することで毎日FiNCマイルがもらえ、ランクに応じて貯まったFiNCマイルで豪華賞品と交換できます!

アプリを無料で使ってみる

1. 生理とダイエットには大きな関係がある

女性にとっては長い付き合いとなる生理ですが、頭痛や腹痛などが現れることも多く、「毎月憂うつだな」と感じる人も多いでしょう

しかし、きちんと月経があるからこそ、ダイエットの効果も上がるって知っていましたか?

分泌される女性ホルモンの影響で、生理の前後は痩せやすい時期と痩せにくい時期とにわかれます。

これらを把握するには、正しい性周期できちんと生理がきている必要があるのです。

また、ダイエットの経験がある女性ならわかると思いますが、ダイエットは一度気合が入ると、ついついのめり込んでしまいがちです。

しかし、極端なダイエットは体に悪影響を及ぼすことがあり、その症状の1つが「生理不順」です。

生理が順調ではないとダイエットの効率はさがり、また、無理なダイエットが原因で生理不順が起こるという、まさに生理とダイエットは切っても切れない関係なのです。

2. 痩せやすい時期は生理のあと!その理由とは?

およそ1カ月の性周期の中で、ダイエットにもっとも適している時期は生理のあとだといわれています。

同じように運動や食事制限をしても、思うように効果がでないと感じたことはありませんか?

その理由について、これから順にみていきましょう。

関連記事はこちら!
ダイエットに有効な有酸素運動とは?筋トレと一緒に行って効率的に痩せよう

(1) 生理後約1週間がダイエットの狙い目

「生理のあとといっても、いつからいつまで?」と思ってしまいますね。

個人差はありますが、生理期間がおよそ7日間だとすると、生理が終わってから約1週間がダイエットにもっとも適した時期となります。

なぜ生理後の1週間なのか、それは女性特有のホルモンが関係しているからです。

(2) 2種類の女性ホルモンがキーポイント

およそ1カ月ある性周期の中で、体調も気分も絶好調!というときもあれば、とくに理由はなくてもイライラしたり、気分が落ち込んだりすることがありますよね。

このように、心と体のバランスが不安定になってしまうのは、性周期にあわせて分泌される2種類の女性ホルモンが大きく関係しているからです。

1つは、エストロゲンという卵胞ホルモン。

そして、もう1つはプロゲステロンとよばれる黄体ホルモンで、それぞれの働きは次のとおりです。

#1: エストロゲン

卵胞ホルモンであるエストロゲンは、美人ホルモンや美肌ホルモンなどと呼ばれることもあるそうです。

その名のとおり女性らしい丸みをおびた体をつくったり、髪や肌の調子をよくする、妊娠準備のために子宮内膜を厚くするなどの働きがあります。

また、代謝機能を向上させる働きもあるため、エストロゲンの分泌量が多い時期はダイエットの効果が現れやすいです。

ほかには、自律神経のバランスを整える、記憶能力を改善するといった作用もあります。

そのため、エストロゲンの分泌が活発な時期は、心身ともに安定して過ごしやすいといえるでしょう。

#2: プロゲステロン

プロゲステロンは、排卵後の卵胞が「黄体」という組織に変化して分泌されるホルモンです。

妊娠を維持するための働きがメインとなり、食欲増進、水分を体内にため込むなどのほか、妊娠に備えて体温を上昇させたり、子宮内膜を厚くするという作用もあります。

そのため、食欲が抑えられず食べすぎてしまったり、体がむくみやすい、やたらと眠くなるなどの現象が起こりやすく、心身ともにコントロールしづらい時期かもしれません。

そのため、プロゲステロンの分泌が盛んな時期は、ダイエットには不向きといえます。

(3) 性周期を把握しよう

性周期とはいわゆる生理周期のことで、「月経期→卵胞期→(排卵期)→黄体期→月経期」というサイクルで繰り返されています。

性周期には個人差があるため、毎回同じ周期で来るとは限りませんが、25~38日周期であれば正常範囲内とされています。

この性周期の期間中、2つの女性ホルモンの分泌量はどう変化するのでしょうか。

これを知っておけば、効率の悪いダイエットをせずにすみますよね。

次に示すのは、性周期を28日とした場合のホルモン変化です。

  • 月経期(約1週間):エストロゲンとプロゲステロンの分泌量は一定
  • 卵胞期~排卵前後(約1週間):エストロゲンの分泌量が増える=痩せやすい時期
  • 排卵前後~黄体期(約2週間):エストロゲンの分泌量が月経期の値に戻っていき、反対にプロゲステロンの分泌量が増える

このことから、生理が終わってから排卵が起こるまでの約1週間が、一番痩せやすい時期だということがわかりますね。

性周期とホルモンの関係について理解できれば、痩せやすい時期とそうでない時期は一目瞭然です。

3. ダイエットは効率的に!性周期別おすすめの生活習慣

生理後の約1週間が、ダイエットに最適な時期だということはわかりました。

では次に、どうすればダイエットの効果を最大限に引き上げることができるのか、周期別に見たそれぞれの過ごし方について説明します。

(1) 月経期

妊娠しなかった場合、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて生理が始まります。

エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に減少するので、体調不良が起こりやすい時期でもあります。

生理中は血行不良で体が冷えやすくなったり、貧血気味になる人も少なくないですよね。

月経期は無理に運動せず、体を冷やさない食事や生活習慣をこころがけ、体重の現状維持を目標にゆったり過ごすのがおすすめです。

(2) 卵胞期~排卵前後

先述のとおり、卵胞期はダイエットにもっとも適した時期です。

心身ともに状態が安定しているので、何ごとにもポジティブに取り組むことができるでしょう。

この時期は、いつもより運動量を増やす努力をするのがおすすめです。

エレベーターの代わりに階段を使ったり、通勤では1つ手前の駅で降りて歩くなど、日常生活の中でも体を動かす工夫をしてみてください。

#1: 有酸素運動と筋トレを組み合わせる

せっかくの痩せ期なので、可能な限りダイエットの成果を出したいですよね。

そこで、脂肪燃焼効果を上げたいなら、ジョギングやスイミングなどの有酸素運動をおすすめします。

さらに、排卵日前は筋肉量をUPさせるのによい時期なので、有酸素運動のほかに筋トレなどを取り入れてみるのもよいでしょう。

また、運動をするにはスタミナが大切!日ごろからいろいろな食材を、バランスよく摂るようこころがけてください。

合わせて読みたい!
有酸素運動とは?今すぐ始められるトレーニング方法を伝授

(3) 排卵前後~黄体期

排卵後は、プロゲステロンの影響で心身ともに不安定となり、ダイエットの効率も下がってしまいます。

そのため無理な運動は避けたほうがよいですが、ストレス発散になるなら、ウォーキングやストレッチなど軽めの運動をしてもよいでしょう。

この時期はいつもより食欲が増したり、体内に水分をため込みやすいため、暴飲暴食などに注意して過ごすようにしましょう。

4. 無理なダイエットは生理不順の引き金になることも

痩せやすい時期があるなら、この期間に集中して、できることすべてをやりきりたいと思うもの。

確かにこれまで説明してきたように、生理後の約1週間は、ダイエットの黄金期といえるかもしれません。

しかし、無理は禁物です!

やり方を間違えると、思わぬ体調不良に見舞われることもあるので、注意が必要です。

(1) ホルモンバランスに乱れが生じる

近年、過激なダイエットなどが原因で、生理不順になってしまう若い女性が増えているようです。

女性ホルモンは、脳の視床下部や下垂体からの指令によって分泌されます。

しかし、運動のしすぎや無理な食事制限などをすると、脳が強いストレスを感じるようになります。

すると、視床下部や下垂体がホルモンの分泌を減らし、生理がこなくなってしまうこともあるのです。

また、日ごろ運動習慣がない人が急に激しい運動をすることで、生理不順になってしまうこともあるようです。

(2) 急激な体重減少には要注意!

過激なダイエットなどで急激に体重が減ると、体は生命の危機を感じ、脳や心臓や肺などに優先的に栄養を送るようになります。

そうすると、卵巣まで十分な栄養が行き届かず、生理がストップしてしまうこともあるのです。

急激な体重減少によって引き起こされた無月経は、エストロゲン不足によって、 生活習慣病の引き金となることもあるようです。

(3) 運動も食事も「バランスよく」が基本

運動と同じように、極端な食事制限もあらゆる体調不良の原因となってしまいます。

また、体によいからと、同じものばかり食べるのもおすすめできません。

心も体も健康的に痩せるためには、適度な運動と、何でもまんべんなく食べることが大切です。

ちなみに、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするといわれる栄養素に、イソフラボンがあります。

イソフラボンを多く含む大豆製品などを取り入れながら、バランスのよい食事をこころがけましょう。

合わせて読みたい!
おいしく食べてダイエット!1週間分の健康的な献立レシピ

5. まとめ

ダイエットといえばがむしゃらに運動したり、ただひたすら厳しい食事制限に耐える日々……。

その割には「思うような効果が出ない!」とガッカリした経験、あると思います。

しかし、性周期とホルモンの関係性を知ることで、ダイエットの効率はぐっと上がることを今回お伝えしました。

痩せやすい時期は生理後の約1週間、痩せにくい時期は生理前の約2週間と覚えておきましょう。

性周期をうまく利用し、無駄なく、健康的な痩せボディを手に入れてくださいね。

※このページに掲載されている記事、写真、図表などの無断転載を禁じます。なお、掲載している情報は記事執筆時点(2019年9月7日)のものです。また、画像は全てイメージです

体重も食事も、これひとつで

ダイエットや健康維持など、健康を管理したい人にはFiNCがおすすめ。
体重、食事、歩数、運動、睡眠、生理をまとめて1つのアプリで記録することができます。
しかも記録することで毎日FiNCマイルがもらえ、ランクに応じて貯まったFiNCマイルで豪華賞品と交換できます!

アプリを無料で使ってみる