時間がなくてもやせられる!? 話題の「NEAT」って知ってる?

医師/虎の門中村康宏クリニック

中村康宏

虎の門中村康宏クリニック院長。抗加齢学会専門医・日本内科学会認定医・産業医・米国公衆衛生学修士。日本で初めてアメリカ抗加齢学会施設の認定を受け、一般内科から、アメリカの最も新しく標準的な予防・抗加齢医療まで、幅広く診療を行う。著書に『HEALTH LITERACY NYセレブたちがパフォーマンスを最大に上げるためにやっていること』(主婦の友社)がある。

ダイエットのためにと時間をかけてトレーニングしようとしても、なかなか忙しくて続かない人も多いはず。
そんななか、手軽に、健康的にできるダイエット法として「NEAT(ニート)」が注目されています。
日常生活のなかで無理なくできるので、仕事やプライベートが多忙な世代のライフスタイルを妨げないのがポイント。

そこで、NEATとはどんなものなのか、さらにどんな効果があるのかを、アメリカで最先端予防医学の研究をしてきた医師・中村康宏先生に伺いました。

NEATを意識するだけで、私たちの体にはいいことだらけ!


お話してくれた中村康宏医師

NEAT」とはNon-Exercise Activity Thermogenesis(非運動性熱産生)の略称で、スポーツなどの運動によらず、家事や通勤などの日常生活の中で、立つ、歩くといった行動により消費されるエネルギーのことです。
なぜ今「NEAT」が注目されるようになったのでしょう。それは、私たちにもたらされるメリットが多いことにあるようです。中村先生に3つのメリットを解説いただきました。

メリット① エネルギーを消費しやすい体になり、ダイエット効率が良い


「上のグラフにあるように、人が1日に消費するエネルギー(カロリー)の割合は、基礎代謝(人が生きるために最低限必要なエネルギー消費量)が6割、食事誘発性熱産生(食事をとった直後から増える熱産生)が1割、そして身体活動量が3割です。身体活動量は、運動によるものと、家事などの日常生活活動のNEATによるものの2つを合計したもの。
みなさん痩せたいと思ったとき、多くの人はエネルギー消費量を増やそうと、運動を頑張ろうとするのではないでしょうか。しかしながら、なかなか運動は習慣づけが難しいもので、1日0パーセントになることもしばしば。
だったらNEATを意識した方が効率的。歩行や姿勢維持でNEATの質を高めた方が、エネルギー消費ができるんです。NEATの動作で使う筋肉をぜひ、意識しましょう」

メリット② 忙しくても、いつでもどこでも始められる

「いざ体を動かすためにトレーニングをしようと意気込んでも、仕事や家事の合間をぬってジムに行ったり走ったり…運動に費やす時間を確保するのは、忙しい現代人にとっては至難のワザですよね。たとえ時間を作れたとしても継続しにくいものです。
NEATであれば日常生活の中でできるので、とにかく手軽に行えます

メリット③ 将来的な病気のリスクを減らせる

「NEATの効果はすぐに見られにくいですが、中長期的に大きな効果をもたらすもの。ダイエット以外にも、NEATを増やすと将来の寝たきり(フレイルやロコモティブシンドローム)、生活習慣病やメタボリックシンドロームのリスクを減らせる可能性があるといわれています。
現代人は座っている時間が意外と長いもの。立って日常動作をするだけでもNEATが増えますから、ぜひ健康のためにも習慣化し、続けていただきたいですね」

消費活動の強度を知り、NEATをアップ!

NEATでエネルギー消費を増やすため、日常生活のなかで具体的にはどんなことができるのでしょうか。
「たとえば、デスクワーク中は椅子の背もたれにもたれない。こまめに立ち上がり、座っている時間を減らす。エレベーターやエスカレーターを使わずに階段で上り下りする。
これらは、ジムやランニングで得られる“やっている感”が弱いので効果がないと思われがちですが、NEATで肝心な“意識すること”と“継続すること”ができていれば、効果は確実に出てきますよ」

【中村先生おすすめ・日常生活で意識したいこと】
・大股で歩く
・テンポよく歩く
・背筋を伸ばす
・背もたれを使わない
・大きく息をする
・生活動作を大きくする
・立っているときは拇指に力を入れる

など

また、消費活動の指標「METs(メッツ)」を参考にするのもおすすめ、と中村先生。
「METsとは運動強度の単位のこと。安静時を1とし、何倍のエネルギーを消費するかで活動の強度を示したものです。一般的に、NEATとしての運動強度は3METs以下と考えられています。
表を見ると“座る”“本を読む”“立つ”“歩く”動作も消費活動に含まれるので、これらの動作中に姿勢を正したり大きく動いてみたりと、NEATのために工夫してみてはどうでしょうか」

消費エネルギーは
1.05 ×【メッツ】×【体重(kg)】×【時間(h)】
で計算することができます。

今回は、NEATがもたらすメリットと日常生活で意識すべき点に触れてきました。
次回は、日常生活でNEATの質を高める行動を紹介します。

▼後編はコチラ
「NEAT」で賢くダイエット!オフィスや家でできる痩せワザとは?

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